日常会話の中で、誰かが謙遜や自虐的な発言をすることがありますよね。例えば、「私はそんなにすごい人間じゃない」とか「もう年だから、これが最後の○○だろう」といった言葉。これらは、語り手が自己を低く評価する「謙遜」や「自虐」の一種です。
しかし、こうした発言に対して、どのように応答するかは、意外と難しい問題です。
中でも、「不同意応答」という反応が注目されています。
今回は、その「不同意応答」についての話です。
不同意応答とは?
不同意応答(ふどういおうとう)とは、相手の謙遜や自虐に対して、「そうではない」と同意しないことを示す応答のことです。
相手が自己を否定するような言葉を使った時に、それに同意し、受容してしまうと致命的です。
あえてその否定に対して「いやいや、そんなことないよ」と反応することが重要です。
例えば、「40代の私としては、テニスをするには年を取りすぎているわ」という謙遜に対して、「いやいや、まだまだそんな年じゃないでしょ!」と返すことが、「不同意応答」となります。
不同意応答の種類
「不同意応答」には、いくつかのパターンがあります。例えば、謙遜に対して「いえ」、「いえいえ」などの表現を使うことが一般的です。
「いえ」:丁寧な「不同意応答」。「いえ、〇〇」などの形で使う。〇〇には否定する内容が入る。
「いえいえ」:これ単独で丁寧な不同意応答となる。
「いや」「いやいや」:「いえ」より非丁寧。ほとんど使わない。